堀田 力の 『 おごるな上司 』 [Business]
" 堀田 力の 『 おごるな上司 』 "
○叱り飛ばすのは例外!! 褒める方が効果的
上司の任務はたった一つ。部下の能力を最大限に引き出して組織のために生かすことです。部下の能力の引き出し方は、いろいろあります。
自分でやってみて、背中で教える方法。
褒めて引き出す方法。
叱って引き出す方法・・・。
部下の能力と性格で方法はおのずと変わります。
鬼のようになって叱り飛ばす必要があるのは、やる気も能力もない駄目な部下の場合です。型にはめ込んで、不快感を与えながら動かすしかありません。
しかし、そんな部下を部下として置いておくこと自体が、組織上好ましくないのです。本人が自発的に働ける職場を見つけてあげるのが、第一になります。
能力もプライドもある部下に、叱り飛ばす方法を使うのは、たいへんリスクを伴います。若い人は、転職や貧乏を怖がりません。せっかく育てた部下が辞めていくのは、たいへんな損失です。
それに、叱る方法は、効果も長続きしません。最初の1・2回は効果がありますが、その後は、反発して心を閉ざしてしまいます。褒める方法については、最初は叱るほど即効性はありませんが、効果が長続きします。
もちろん時には、叱ることも必要ですが、叱り飛ばすのは、あくまでも例外的なやり方と考えるべきです。また、やみくもに叱っても駄目で、叱り方にはポイントがあります。
しかし、全然聞いておらず恨みに思うだけです。叱るときは、別室に誘うなどの配慮が必要です。
○ 上司の責任
上司の責任は、ただ一つ、部下の能力を最大限に引き出して組織のために生かすことです。
○ 悪い上司の条件
・ 部下に迎合する
・ 下すべき命令ができない
・ 注意すべきことを注意できない
・ 上に対して事実を報告できない
出典:堀田 力 著 『 おごるな上司 』 から